Googleのエンジニアが書いた科学的な瞑想の本『サーチ・インサイド・ユアセルフ』

瞑想について詳しく知りたいなーと思っていた時に、この本を見つけました。
『サーチ・インサイド・ユアセルフ』/チャディー・メン・タン
著者はGoogleのエンジニアということもあり安心感があります。
私がこの本から得たいと思っていた情報は以下の2つ
- 瞑想を行うことで得られるのメリット
- 瞑想のやり方
読む前の私は、瞑想についてぼんやりとしか理解していませんでした。
研究がたくさん行われているし、いいものなんだろうなーくらいの感じでした。
今回は、この本を読んでわかった瞑想のメリットについて、まとめておきたいと思います。
瞑想を行うことで得られるメリット
EQ
この本で最初に紹介されていたのがこの「EQ」でした。
EQとは Emotional Intelligence Quotient の頭文字を取ったもので
心の知能指数
と呼ばれるものです。
EQは以下のように定義されています。
自分自身と他人の気持ちや情動をモニターし、見分け、その情報を使って自分の思考や行動を導く能力
言い換えると、
自分や他人の感情を見極めて、最適な考えや行動を選ぶ能力
ざっくりいうと、
自分や他人の感情とうまく付き合っていく能力
といったところでしょうか。
瞑想をするとなぜEQが鍛えられるのでしょうか?
その秘密は私たちの脳にあります。
脳の領域の1つ前頭葉、この前頭葉を鍛えるのが瞑想なのです。
前頭葉というのはざっくりいうと、理性を司る領域です。
- やった方がいいことをやる
- やらない方がいいことをやらない
- 目標を覚えておく
といった、衝動的な行動を取らず、より良い思考や行動を取るために働いているのが前頭葉です。
つまり、
前頭葉を鍛える=EQを鍛える
という理解でOKだと思います。
科学的に検証されているメリット
実際に検証されているメリットを思ったものをいくつか並べてみます。
- 8週間のマインドフルネス瞑想トレーニングで、不安感が減り、幸福感が増した上に、インフルエンザワクチン接種後、抗体の増加が大きくなった
- 3ヶ月間のマインドフルネス瞑想トレーニングで、脳の情報処理能力が向上した
- 瞑想に熟達した人は、瞑想していない時でも脳のγ波の活動が盛んであった
- 瞑想の歴が長い人ほど、脳の新皮質の厚みが厚いことがわかっている
実際に脳の厚みが増すことがわかっているのであれば、信じられるなあと思いました。
読み終えて
この本を読んでみて、瞑想に関して感じていた宗教っぽい怪しさのようなものを払拭することができました。
自分自身を良い方向にコントロールするためには、自分の内側にある気持ちや情動に注意を向け、対処または利用していくことが重要であり、そのためのトレーニングが瞑想であることがわかりました。
瞑想の種類はたくさんあるようですが、個人的には呼吸に注意を向けるマインドフルネス瞑想がお気に入りです。
これからも1日20分の瞑想を継続していこうと思います。
最後までご覧下さり誠にありがとうございます。
またのお越しをお待ちしております。
RYU