実力がないのに偉そうな人の心理





最初に疑問に思ったのは中学の部活の時でした。

「どうしてこの先輩は実力がなくて万年補欠なのに、後輩に対して偉そうにできるのだろう?」

純粋に疑問でした。

多くの運動部では、先輩・後輩の関係は理不尽極まりないタテ社会であることが多いかと思います。

私の所属していた部でも「先輩の言うことは絶対」だったので、

「先輩が偉そうなのはしょうがないかなあ」

くらいに思っていましたが、モヤモヤが消えることはありませんでした。

時を経て、私は営業職に就きました。

個人の実力がモノをいう営業職に就いたのは、

「実力さえあれば先輩も後輩も関係ない世界に行きたかった」

というのも理由の1つでした。

しかし、

社会に出てもいるんですよね。

仕事ができないのに後輩に偉そうにする先輩社員。

正直、引きました。

「うわぁ・・・社会に出てもいるんだ・・・部活気分で後輩に偉そうにする人」

こういう人は営業実績で負けている後輩に偉そうにダメ出しをしてきます。

「でも営業成績は僕以下じゃないですか」

と言われたらどうするつもりなのかな?

そんなこと考えもしないのかな?

と最初はモヤモヤを感じていましたが、心理学の勉強をするようになってからは、イライラすることがなくなりました。

実力がないのに偉そうにする人の心理が見えてきたからです。

実力がないのに偉そうな人の心理

①自尊心が低い

まず第一の心理として、自尊心の低さが挙げられます。

自尊心が低いと不安を抱えやすくなります。

不安が強いと自分より実力のある人に対して脅威を感じます。

自分の立場が脅かされると考えてしまうのです。

自尊心が高い人はそのようなことは考えません。

現状の自分を冷静に受け入れることができます。

現状の自分を受け入れた上で、足りないところを探すのです。

そのため、自分以外の実力がある人は学びを得る対象であり、共に成長できるライバルと考えることができます。

もしあなたが、高圧的な態度を取られているのであれば、

それは、相手があなたのことを脅威に思っているからです。

もはや敵ではありません。

②他者からの承認でしか自尊心を保てない

残念ながら、実力がない人は目立った実績を出すことができません。

実績を出すことができなければ、

「おれ、やればできるじゃん」

といい意味で調子に乗ることができないのです。

しかし、低い自己評価のままで生きていくのはとてもつらいものです。

そこで周りから「優しい」「いい人」「面倒見がいい」など、仕事の本質とは全く関係ない分野でもいいので、他者からの承認を受けてなんとか自尊心を保とうとします。

実績(本質的な部分)で自尊心を高めることができないので、他者からの承認でしか自尊心を保つことができないのです。

それゆえ、なんとかして他者の承認を得られるように、偉くもないのに偉そうな態度を取ってしまうのです。

③自尊心は低いが自己愛は強い

自尊心と自己愛は違います。

自尊心とは、自分の長所も短所もあることを認めて受け入れた上で、それでも自分には価値があるという感覚を持ち、自分を信頼する態度のこと。

自己愛とは、自分の短所や弱さを認められず、それが人にバレることを恐れて、目を背け、自分は完璧であるべきだと考える態度のこと。

自己愛が高い人には以下のような特徴が見られます。

  • 称賛を強く求める
  • 優越性を誇示する
  • 自分より下だと判断した者に対して傲慢な態度を取る
  • 神経質
  • 恥をかくことをひどく恐れる

このようにして見ると、偉そうにしている人がとてもかわいそうな人に見えてきて、

「プライドを傷付けるようなことをするのは酷だな」

と思うようになりました。

そっとしておいてあげるのが一番です。

実力がないのに偉そうな人の対処法

基本的にこのような人と仲良くしても、あまりいいことはありません。

嫌な気分にさせられないようにするだけで十分です。

そのための基本戦略は、

相手をいい気分にさせて、「私はあなたの立場を脅かしたりしませんよ」というメッセージを送ること。

①お世辞、お世辞、お世辞

実力がないのに偉そうな人は、お世辞にめちゃくちゃ弱いです。

「他者からの承認を強く求める」という性質を考えれば容易に想像できるでしょう。

お世辞のコツは、相手が描いている「理想の自分像」を見極めて、そのまま伝える。

「面倒見がいい先輩ってかっこいいです!」

「いつも優しくしてくれてありがとうございます!」

「さすがです!」

まんざらでもない顔をして、それ以上攻撃はしてこなくなります。

②反撃せず心の中でスルー

反撃は相手に脅威を感じさせる行為です。

基本戦略を思い出し、

「反撃するよりお世辞でも言ってる方がらく」

と割り切って心の中でスルーしましょう。

③周りを味方につける

自己愛の高い人は、人に嫌われることをひどく恐れます。

多くの人に認められている人を批判するのは、自分が嫌われるリスクが高いです。

他者に嫌われるリスクを取ってまで攻撃してこようとはしません。

実力をつけ、結果を出し、正攻法で味方を増やしていきましょう。

おわりに

実力がないのに偉そうな人は珍しい存在ではありません。

偉そうにしていますが、メンタルの弱いかわいそうな人たちです。

無駄に心を動かされることなく、冷静に対処すれば面倒は避けられるでしょう。

逆に、自分もこのようなことをしていないか顧みて、

「自分が本当にすべきことは何か?」

と自身に問いかけながら、生きていきたいものです。

RYU

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