失恋から立ち直りたいあなたへ【失恋の正しい使い方】

失恋・・・恋する相手への気持ちが成就しないこと。また、恋愛が何らかの形で終止符を打たれること。
- 恋人と別れた
- 告白して断られた
- 好きな人に恋人ができた
- 避けられて連絡が取れなくなった
いろんなパターンがありますが、共通する点は
好きな相手と交際することができないつらい状況
ということです。
- つらい失恋から立ち直りたいけど、つらすぎてどうしたらいいかわからない
- こんなに苦しい失恋から立ち直ることなんてできるの?
- できるなら失恋から立ち直る方法が知りたい
こういった疑問に答えていきたいと思います。
この記事を書いている私は、過去にがんばってもがんばっても彼女ができず、「モテたい」の一心で、心理学・脳科学・NLP・催眠術・・・100冊以上の本を読みました。それらを1つ1つ実践することで非モテを克服、今では恋愛で悩むことはなくなった、そんな男です。
今でこそ恋愛で困ることは少なくなりましたが、ここに至るまでに数多くの失恋を経験してきました。
正直、今までの経験でいうと、交際人数より失恋経験のほうが圧倒的に多いです。
100冊の知識と失恋経験をもとにお話をしたいと思います。
失恋でつらい思いをしている人がこの記事を読んで、少しでも楽になってもらえたら嬉しいです。
目次
どんなにつらい失恋からも立ち直ることはできます
結論からいうと、
失恋のつらさは時間が解決してくれます。
なぜかというと、人は、強い苦痛の感情を長い間、持ち続けることはできないからです。
恋愛中は、薬物依存のように強く相手に依存している状態です。
失恋により依存対象を失い、それが手に入らない状態が続くと、時間の経過とともに相手への執着は薄れていきます。
徐々に執着が薄れていき、相手が手に入らないことを受け入れられるようになります。
しかし、「時間が解決してくれる」と言われても、
「はい、わかりました」と簡単に受け入れられるほど、失恋はやさしいものではないでしょう。
それもそのはず。失恋のつらさは、「薬物依存の禁断症状と同じレベルの苦痛」であると言われています。
恋愛中の脳とコカイン中毒者の脳をMRIでスキャンして比較してみると、両者にはこれといった違いが見当たらなかった。
という研究もあるくらいですから、失恋がいかにつらいかは想像できます。
「失恋が薬物依存の禁断症状くらいつらいことはわかった。だからなんなの?」という人のために、
失恋を受け入れるまでにたどる、心理的なプロセスについてお話ししたいと思います。
失恋を受け入れるまでのプロセスがわかれば、
「今の自分は、この段階にいるからもう少しで立ち直れるかも」
と想像することができますので、ほんの少し気が楽になるかもしれません。
絶望は4段階で受け入れる
精神科医キューブラー=ロスや哲学者デーケンなどによると、絶望的な状況に陥ったとき、心は次のようなプロセスをたどるという説があります。

第1段階目は「否認」
現実を否認する段階です。
「別れたいなんて何かの間違いだ」
「俺がフラれるわけがない」
などと考えて、現実を受け入れることができず、苦しみが最も強い時期です。
第2段階目は「怒り」
相手や現状に対して怒りが湧いてくる段階です。
「なんで俺がこんな思いをしないといけないんだ!」
「ふざけるな!なんでそんなひどいことするんだ!」
というように、何かに対して怒りが向けられます。
前の「否認」と段階と比べると、エネルギーを発散できる分、ほんの少し楽になります。
しかし、根底には「悲しみ」や「寂しさ」があり、苦しいことには変わりありません。
第3段階目は「あきらめと受容」
否認や怒りの感情を捨て、素直に事実を受け入れていく段階です。
「もうしかたがない」
「あの人は去っていくんだ」
と考えられるようになり、現状を受け入れていきます。
この段階までくれば、気持ち的にはだいぶ楽になります。
ただ、ここに至るまでがとても苦しい思いをします。
「あきらめと受容」の段階に至るためのヒントは、まず早めに「否認」と「怒り」の段階をおこなってしまうことです。
心の中で相手を悪者にしても良いので「否認」「怒り」を早めに味わって、終わらせてしまいましょう。
その上で気分転換などをしながら、時間が過ぎさせるのが一番です。
4段階目は「希望」
自分や未来に対して、再び希望を持ち始める段階です。
「最後にやれるだけのことをしておこう!」
「次の恋を見つけよう!」
と前を向きに考えられるようになります。
否認・怒り・受容すべてを経た上で、人は、その世界にまた希望を持つようになります。
まとめると、
- 絶望からの立ち直りのステップは4段階ある
- 「否認」→「怒り」→「諦めと受容」→「希望」
- 早めに「否認」「怒り」の段階を行うのが、早く立ち直るためのコツ
- 基本は、「時間が解決してくれる」と考えて感情が薄れていくのを待つ
失恋でつらいときにすべきこと【失恋の正しい使い方】
失恋のつらさを乗り越えるのは、時間が経つのを待つのが基本ですが、
失恋したときには、つらさを乗り切るため・未来の自分のために、すべきことが2つあります。
- 人に話す
- 失恋の原因を徹底的に考える
これらについてお話したいと思います。
1.人に話す
失恋したことについて、人に話しましょう。
理由は3つあります。
- 人に話すと楽になるから
- 客観的な意見が聞けるから
- 相談相手との中を深めるため
理由1.人に話すと楽になるから
「人に話すと楽になる」というのは多くの方が納得する理由ではないでしょうか。
人はネガティブな感情を「言う」「書き出す」などして言葉にすると、自分の感情をはっきりと認識することができます。
感情を言葉にして認識することによって立ち直りが早くなると言われています。
失恋によって自己肯定感が低くなっている人にとって、人に話を聞いてもらい、受け入れてもらうという経験は、自信を取り戻す「癒やし」にもなります。
私自身、失恋をしたときは、信頼のおける友人や先輩に話を聞いてもらうことで、気持ちの整理をつけられたことが何度もあります。
大学生時代に失恋した際には、午前2時という真夜中にもかかわらず、仲の良かった友人たちがお酒を持って、家まで来てくれて夜通しでやけ酒をしたのはいい思い出です。
そのときに感じたのは
「失恋はしたけど、僕には深夜2時に家まで来てくれて、話を聞いてくれる最高の友だちがいる」
という安心感でした。
理由2.客観的な意見が聞けるから
失恋したとき人に話すべき理由の2つ目は、「客観的な意見が聞けるから」です。
恋をして相手に夢中になっているとき、人は冷静な判断・合理的な判断ができません。
前で述べたように、恋愛中の脳は薬物依存者と変わりがなく、合理的な思考・未来を見通した思考ができない状態にあるからです。
相手に夢中になりすぎると、普段の自分では考えられないような行動をとることがあります。
失恋した相手に連絡を取ってしまったり、SNSを見てしまったりと、不必要なことをしてしまうのがその例です。
そんなときは、自分よりも周りの人のほうが客観的な判断ができているものです。意見をもらうことで、自分を客観視することができます。
失恋した理由についても、意外と周りの人のほうがわかっていたりしますので、今後おなじ失敗を繰り返さないためにも、意見を聞くことには価値があります。
理由3.相談相手との仲を深めるため
相談に乗ってもらうと、相手は自分のことを好きになってくれます。
人には、自分が助けた人のことを好きになる、という性質があるからです。
このようなことが起こるのは、「この人のことを助けたのは、この人のことが好きだからだ」と脳が錯覚するためです。
心理学用語で言うところの「認知的不協和の解消」です。
「認知的不協和の解消」について詳しく知りたい方はこちらをご参照ください。
つまり、失恋をしたときは、周りの人と仲良くなるための絶好のチャンスなのです。
「失恋して弱っている人を助けてあげた」という事実は、強力な認知的不協和の解消が起こすことにとどまらず、
「人は弱みを見せてくれた人に対して好意を持つ」という性質も手伝って、あなたへの好感度も爆上げしてくれます。
私はこれまで、失恋をするたびに友人や先輩に話しまくることで、相談に乗ってくれた人の好感度を爆上げし、仲を一気に深めてきました。
会社の先輩や上司に相談したりすると、めちゃくちゃかわいがってもらえるので、
失恋相談は社内営業だと思って利用してます。
転んでもただでは起き上がらないぞ、と。
仲のいい人に相談するのもいいですが、これから仲良くなりたい人に相談するというのもおすすめです。ちょっと腹黒いですが。
ちなみに、少し話はずれますが、私は、人に話す以外にも、手書きの日記を書くことで感情を吐き出すようにしています。
いやことがあった日でも、日記に書き出すとかなり気持ちが楽になって寝付きが良くなります。
そして、時間が経ってから読み返してみると、ほとんどの場合、
「小さなことで悩んでたなあ」
と思うことばかりです。
悩みというのは、悩みのどん底にいるときは終わりがない苦しみのように思えます。
しかし、時間が経って振り返ってみると、悩みの90%くらいはちっぽけに思えるものばかりです。
日記を書くというのは、少しハードルが高いかもしれませんが、効果は絶大です。
10年以上、毎日欠かさず日記を書き続けている私が保証します。
2.失恋の原因を徹底的考える【感情の有効活用】
失恋には必ず原因があります。
失恋相手にもう一度アタックするにせよ、新しい恋に進むにせよ、失恋の原因になった部分は必ずつぶしておかなければなりません。
失恋の原因を考える最も良いタイミングは、失恋で悲しみに暮れているときです。
実は、人間の感情にはそれぞれ得意分野があることがわかっています。
悲しんでいるときほど、人は冷静な意思決定ができると言われています。
失恋で悲しみの中にある間は、恋愛中の興奮した状態とは打って変わって、
理想と現実のギャップを冷静に観察することができます。
具体的に何をすればよいかという話ですが、
私のおすすめは心理学の勉強です。
心理学の学習をすると、自分の恋愛中の心理状態や、現在の落ち込んだ心理状態の原因を知ることができるからです。
恋愛中の冷静な判断ができなかった理由や、終わりが見えないつらい気持ちにも、心理学は一般的な答えを教えてくれます。
私は失恋をするたびに読書に没頭して、新しい知識を身に付け、人間心理に対する理解を深めてきました。
失恋は自分を成長させるための絶好のチャンスだと考えて、失恋の原因となる要因をつぶしていきましょう。
失恋したけどあきらめられない。どうしたらいい?
「復縁したい」
「フラれたけどもう一度アタックしたい」
失恋した多くの人が考えることではないでしょうか?
残念ながら、その人と付き合うことはできません。
今のあなたでは。
あきらめる必要はありません。まずは冷静になりましょう。
繰り返しになりますが、付き合えなくなったことには必ず原因があります。
その原因を解消することなく、再びアプローチをかけても、相手を困らせてしまいます。
「自分があきらめられないから」
「スッキリしたいから」
という理由で相手に近づくのは、自己中心的な行動であり、好きな人を困らせてしまう行動です。
好きな相手を困らせるようなことはしない
「そんな当たり前のこと言われなくてもわかってる」
と思われるかもしれませんが、失恋直後の興奮しているときには、冷静な判断ができなくなるものです。
私の過去の話をさせてください。
学生時代、付き合っていた女性と別れた時のことです。
最初のうちはスッキリしていたのですが、ひとりで過ごしていると急に怖くなってきて、別れて2週間くらいでもう一度付き合いたいと伝えました。
そのときは当然のように、断られたのですが、そのときの彼女はとても困った顔をしていて、逃げるようにその場から去っていきました。
いま思うと、完全に恋愛依存症の禁断症状だったとわかりますし、とても悪いことをしたと思います。
過去の私のように愚かなことをする人は少ないかとは思いますが、もしもあなたが、衝動的に失恋相手に連絡を取ったり、会いに行ったりしてしまいそうになったら、少し落ち着きましょう。
- 人に話す
- 失恋の原因を徹底的に考える
などして冷静になった上で、今後どうしたいか考えたほうが、うまくいく可能性は高くなります。
あきらめる必要はありませんが、冷静になりましょう。
おわりに
ここまでの内容をまとめます。
- どんなにつらい失恋からも立ち直ることはできます
- 時間が解決してくれます
- 絶望は「否認」「怒り」「あきらめと受容」「希望」の4段階で受け入れる
- 失恋してつらいときは人に話しましょう
- 失恋は成長のチャンス、失恋の原因を徹底的に考えましょう
- あきらめられないときは、まずは冷静になって次の行動を考えましょう
失恋というのは、何度経験してもつらいものです。
本気になればなるほど、その苦痛は強くなります。
立ち直るのにも時間がかかるでしょう。
1つの言葉を紹介します。
タフでなければ生きていけない。優しくなければ生きている資格はない
これはアメリカの小説家レイモンド・チャンドラーの小説に出てくる有名な一節です。
これから先、生きていればつらいこともあるでしょう。
しかし、失恋を乗り越えたあなたは、失恋前のあなたとくらべて確実にタフに、つまり強くなっています。
つらい経験を乗り越えた回数が多いほど、人は強くなれます。
加えて、失恋のつらさを知ったあなたは、人に優しくなれます。
痛みを知っているということは、他者の痛みに共感することができるということだからです。
もしも身近に失恋で落ち込んでいる人がいたら、つらい気持ちを聞き、共感を示し、今度はあなたが、その人の癒やしになることができるでしょう。
失恋はつらいものですが、とらえ方を変えれば、
あなたを「強く」「優しく」してくれるチャンスと考えることもできます。
すぐに前向きにはなれなくても、いつか必ず乗り越えられる日は来ます。
その時のあなたは過去のあなたよりきっと、タフで、優しくなっていることでしょう。
最後までご覧下さり誠にありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。
RYU